こんにちは。まさきです。
今回は出口江さん著の『マンガでわかる論理的に話す技術 絶対に伝わる話し方のコツ』を読んでまとめました。
対象読者
自分の話が相手に伝わらなくて悩んでいる方
相手に理解されやすい話し方を身に付けたい方
結論
結論から言います。具体的な内容は読み進めてください。
- 「自分の常識を相手が理解している」という考えをやめて他者意識を持つこと。
- 話の構成は「前フリ」→「結論」→「内容(理由)」とする。
- 話の内容は具体例と接続語を活用して論理的な理由付けをする。
内容
なぜ、あなたの話は「伝わらない」のか。
なぜ、あなたの話が周りの人に「伝わらない」のでしょうか。
一番はあなたが話すときに、「自分の常識を相手が理解している」前提で話してしまっているからです。
自分にとって常識であることでも、相手にとっては常識ではないので根本的にそこからずれが生じます。
人は自分の主観や常識が正しく、相手は自分のことを理解していると思いこむ習性があります。
ですが実際は、相手は自分のことを実は全然理解できていなかったり、同じ言葉でもとらえ方が違ったりします。
それもそのはずです。
人はみんな違う家庭で生まれ、違う学校に行き、違う生活を過ごしてきました。
同じ考えができるわけではないのです。
また、感情的な言葉も人それぞれ感じ方が違うので伝わりにくかったりします。
自分の主観にとらわれず、相手の立場に立って自分を客観視することが大切だと著者は言っています。
「他者意識」を持つことから始める。
上記で挙げた問題を解決するために必要なのが「他者意識」を持つことです。
他者意識とは、
「人は別々の肉体を持ち、別々の体験をしてきたから簡単には分かり合えない」
と言うことです。
簡単にいうと「人と人は違う」といった意識のことです。
論理は他者意識が前提になっているため、他者意識を持つことが論理的に話すことの第一歩だと言っています。
論理力を身に付ける。
論理的に話すといっていますが、論理とはなんなのでしょうか。
「論理力」とは、道筋を理解して説明する力だと言っています。
論理力は人と人とのコミュニケーションで特に必要とされます。
なぜなら、
他者と分かり合うには相手と同じ土俵に立ち、自分のことを相手にわかるように伝え、相手の言うことを理解しないといけないからです。
論理力は日常でもコミュニケーションを取るときに自然とみんな使っているのです。
例えば、初めましての人と話すときは相手のことを知らないので、お互いのことを知ろうとします。
そのときに相手のことを聞くときや、自分のことを伝えるときに論理力を使っているのです。
初対面の人にはじめから自分の思っていることを片っ端から話していく人はいないと思います。
論理力を鍛えるのには、日常のコミュニケーションや読み書きがおすすめだと言っています。
しかし、仲の良い人ではコミュニケーションというより、会話自体を楽しんでしまうので論理力はあまり育たないらしいです。
論理的に話すコツ
では論理的に話す内容についてです。
まずは前提として「自分の話は理解されない」という自覚をもって相手と同じ土俵に立つ必要があります。
話の構成は「前フリ」→「結論」→「内容(理由)」
前フリ
まず相手に何かを伝えたいときは「前フリ」を伝えます。
これは「〇〇ついて話しますよ」と伝えることで、相手も「〇〇についての話なんだ」と聞く準備ができます。
例として「ご相談があります。先日の〇〇の件なのですが」と言うことで相手は、
「ご相談ということは自分の耳に入れとくだけではなく、意見を聞きたいということだな」や
「〇〇の件の話をこれから話すんだな」と準備ができます。
結論
前フリが終わったら内容よりも先に「結論」を伝えます。
結論を内容よりも先に伝えることで「会話の内容が長く、複雑になったとしても結局その人が言いたいこと」を理解することができます。
会話の内容が長くなってしまうと最初の方は覚えてられないだろうし、話がまとまらず結局何が言いたいの状態を防ぐことができます。
プレゼンや文章でも結論から話すと良いとされているのはこのためです。
特に打ち合わせなどは長引くので結論を明確にしておくことが大切になります。
このように前フリ、結論を言った後に詳細な内容と言った「論理的な構成」で話すと相手も理解話の内容を理解しやすくなります。
話の内容は論理的な理由付けをする
前フリと結論を先に言うことで、相手に自分が言いたいことを伝えられると思います。
その後、内容を話すときには、話をわかりやすく説得力のあるものにする必要があります。
ポイントは2つあります。
1つは具体例を出して理由付けを行うことです。
もう1つは接続詞を活用して話の流れを作ることです。
具体例出す
具体例の出し方は2パターンあります。
1つがイコールの関係です。
イコールの関係とは「自分の主張は〇〇と同じだから良い」と主張することです。
似たような以前の成功事例や他者の成功事例を挙げることで説得力を与えます。
もう一つが対立関係です。
こちらはイコールの関係とは逆に、「自分の主張は〇〇とはここが違うので良い」と主張することです。
同じようなものと対比することで違いが分かりやすく、どこが優れている点を明確にすることで説得力を与えます。
接続詞を活用する
接続語には誰もが共通した認識があり、接続語を聞くことで話の先の展開を予想しやすくなります。
また、接続語に気を配ることで自然に論理的、客観的な話し方になるメリットもあります。
接続語には「つまり」「しかし」「したがって」「なぜなら」などがありますが、以下のような意味があります。
「つまり」はイコールの関係で使用でき、似たような事例から自分の主張につながることを示したいときに使用できます。
「しかし」は対立関係で使用でき、逆のことを示したいときに使用できます。
「したがって」は因果関係で使用でき、具体例から自分の主張に結論付けるときに使用できます。
「なぜなら」は理由付けに使用でき、自分の主張から具体例を説明するときに使用できます。
まとめ
再度まとめはこちらとなります。
- 「自分の常識を相手が理解している」という考えをやめて他者意識を持つこと。
- 話の構成は「前フリ」→「結論」→「内容(理由)」とする。
- 話の内容は具体例と接続語を活用して論理的な理由付けをする。
論理的に話すことでコミュニケーションや仕事でのホウレンソウに役立ててください。
最後まで読んで頂きありがとうございました。
『論理的に話す技術』の要約でした。