はじめに
「プログラミングを始めたいけれど、どんなパソコンを買えばいいのかわからない」
「スペックってよく聞くけど、何をどう見ればいいの?」
そんな不安を感じている初心者の方は多いと思います。
私自身、最初の1台で失敗した経験があります。
大学生の時に4万で買ったPCが、安さ重視で選んだ結果、動作が遅すぎてExcelやWordを開くだけで精一杯。プログラミングどころじゃなかったです。
プログラミング歴8年の私が、初心者でも後悔しないパソコン選びのポイントを、できるだけわかりやすくまとめました。
この記事では、プログラミング初心者が必ず知っておくべき4つのスペック(OS・CPU・メモリ・ストレージ)に注目して、「それが何に影響するのか」「どれくらい必要か」「どんな用途に向いているか」を具体的に解説していきます。
この記事のまとめ
さっそく結輪ですが、スペックについてのまとめでです。
スペック | どこに影響があるか | プログラミング向け推奨のスペック |
---|---|---|
OS | 操作性・使えるソフトに影響 | Windows,Mac(目的による) |
CPU | 処理速度に影響 | Core i5以上 |
メモリ | 同時作業や開発快適性に影響 | 16GB、理想は32GB(8GBでもできなくはない) |
ストレージ | 保存容量と起動速度に影響 | SSD 256GB以上(写真などはクラウドに) |
プログラミングをするならOSはWindows、CPUがcore i5以上、メモリは16GB、ストレージはSSD 256GB以上がおすすめです!
OSの選び方
OSとはWindowsやMac、Linuxなどがあります。
OSが影響すること
- パソコンの操作感や使いやすさ
- 使えるソフトや開発環境
- ターミナルやCLI操作のしやすさ
OSは今回WindowsとMacに絞って解説します。
他にもいろいろありますが、PCでは使わないので。
WindowsとMacではキーボードの違い、画面上のボタンの位置、使えるソフトの違いなどがあります。
Windowsの特徴
WindowsはPC初心者におすすめです。
- 初心者でも直感的に使いやすい
- エラー時や設定で困ったとき、情報がネットに豊富
- Web開発や業務アプリ開発に幅広く対応
Windoesは基本的に日本人に使いやすいような設計がされており、使っている人も多いので調べやすいです。
Macの特徴
Macはプログラミングや動画編集をがっつりする人におすすめです。
- ターミナル操作がしやすく、Linuxに近い環境が整っている
- iOSアプリ開発(Xcode)ができるのはMacだけ
- 動画・画像編集、デザインツールとの相性が良い
結論
結論はこちらになります。
- 初心者やWeb系開発志望ならWindows
- コマンド操作やiOSアプリ開発、技術志向が強いならMac
ただOSに関してはiOS開発のような特殊なことをやらない限りどちらでもできることが多いので、やりたいことに合わせて決めるのが良いと思います。
CPUの選び方
CPUとは簡単に言うとパソコンの処理速度を決める「頭脳」のことです。
Central Processing Unitの略称で、日本語にすると「中央演算処理装置」と言われます。
CPUが影響すること
CPUにはIntelが出しているCore i3やCore i5の他AMDが出しているRyzen 5などがあります。
今回は比較しやすいようにCoreシリーズに絞って解説します。
CPUを変えると以下のことに影響がでます。
- アプリの起動スピード
- 開発ツール(VSCode、Docker、仮想環境など)の動作
- 複数タブ・ウィンドウの同時使用時の処理能力
これはCPUにはコア数があ決まっており、コア数が多ければ多いほど同時に処理ができるようになります。
Core i3が一番少なくCore i9が一番多くなるのでここを上げると処理スピードが速くなるということです。
性能別の目安
CPU | 性能 | 向いている用途 |
---|---|---|
Core i3 | 低 | 文書作成、Web閲覧 |
Core i5 | 中 | プログラミング学習、軽めの開発 |
Core i7 | 高 | 複数ツール併用、仮想環境、動画編集など |
Core i9 | 超高 | AI、映像制作などの専門用途 |
結論としてプログラミングするならCore i5以上は必要です。
予算に余裕があるならCore i7にしてもいいです。
Core i3は低すぎて処理が追い付かない可能性が大きく、Core i9はプログラミングだけなら過剰かなと思います。
価格一気に上がっていくのでまずはCore i5でいいと思います。
メモリ(RAM)
メモリは開発中の快適さに最も影響する要素です。
メモリは処理をするときに一時的に保存しておく部分。
処理を複数同時にするとなるとその分メモリも大きくないと意味ないです。
CPUを Core i9にしてもメモリが少ないとそこまでスピードが出ないということです。
メモリが影響すること
- 同時に起動するアプリの快適さ
- ブラウザのタブを多く開いても重くならないか
- Dockerや仮想マシンなどメモリを消費するツールの安定動作
メモリは同時にいろいろ開く人なら大きい方がよいです。
もし一緒に別のPCで調べものをするなら負担は減ります。
容量別の目安
メモリ | 快適度 | 向いている作業 |
---|---|---|
8GB | 最低限 | 学習用としてギリギリ |
16GB | 快適 | プログラミング全般に対応可能 |
32GB | 非常に快適 | Docker、仮想マシン、重い開発環境でも余裕 |
個人的には、プログラミングするなら16GBはあったほうがいいです。
予算が許せば最優先で32GBをおすすめします。
開発作業では、メモリ不足が一番ストレスになり、一番ボトルネックになりやすいです。
ストレージ
ストレージとは保存容量とパソコンの起動スピードに関係してきます。
いわゆるWindowsのCドライブの容量です。
ストレージが影響すること
- パソコンの起動スピード、アプリの読み込み時間
- 保存できるファイルの量(ソースコード、画像、動画など)
昔は写真や動画、音楽などをPCに保存する場合はストレージを多くするか、USBやSDカードなどに移動する必要がありました。
今はクラウドサービスも増えてきているので活用すればストレージは少なくても問題ありません。
種類と容量の目安
ストレージ(SSD) | 特徴 | 備考 |
---|---|---|
128GB | やや不安 | 開発ツールやその他ソフトでほぼ埋まる |
256GB | 標準的 | 開発用途に十分、クラウドと併用すればOK |
512GB | 余裕あり | 画像・動画も扱う人向け |
今はGoogleドライブやDropbox、GitHubなどのオンラインストレージが充実しているため、ローカル保存にこだわる必要はありません。
写真や動画を保存しない場合はSSD 256GBあればまず困りません。
プログラミング用途別のおすすめスペック
何をするかによってスペックは変わってきます。
プログラミングの用途別のスペック対応表です。
やりたいこと | OS | CPU | メモリ | ストレージ |
---|---|---|---|---|
プログラミング入門 | Windows or Mac | Core i5 | 16GB | SSD 256GB |
Web開発(HTML/CSS/JS) | Windows | Core i5〜i7 | 16GB | SSD 256GB |
iOSアプリ開発 | Mac(必須) | Core i5〜i7 | 16GB〜32GB | SSD 512GB |
Docker・仮想環境使用 | Windows or Mac | Core i7 | 32GB | SSD 512GB以上 |
動画編集もしたい | Macがおすすめ | Core i7以上 | 32GB | SSD 512GB以上 |
パソコン初心者が後悔しない選び方のポイント
- まずは「自分が何をしたいか」を決めてからPCを選ぶこと
- プログラミングには最低限でもCore i5、メモリ16GB 、 SSD256GBは必要
- この中で一番妥協してはいけないのはメモリ、できれば16GBはほしい
- OSはやりたいことに合わせて選ぶ。初心者はWindows、iOS開発ならMac
PCは安い買い物ではないのでどれを買うか悩むのは当然です。しかし、買う目的とスペックの違いを知っておけば、プログラミングの学習もスムーズにスタートできます。
スペックの数字に振り回されすぎず、自分の目的に合った「ちょうどいい1台」を選んでみてください。