【Javaエンジニア】単価を上げるフリーランスエンジニアの技術経歴書の書き方

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実は単価に繋がる技術経歴書

技術経歴書の質が、あなたの単価と案件の質を左右することをご存じですか?

フリーランスとして活動していく上で、技術経歴書は履歴書ではなく営業資料です。
内容が薄い・伝わらない・読みづらい――それだけで、理想の案件に届かない・単価が上がらないという事態は珍しくありません。

フリーランスになったばかりの多くのエンジニアはとりあえず今までの経歴をそのまま職務経歴書に書いただけになってしまい、貴重なチャンスを逃してしまいます。

本記事では、フリーランスのJavaエンジニアとして仕事を獲得し、単価交渉を有利に進めるための「伝わる技術経歴書の書き方」を、実例付きで解説します。

まとめ

Javaのフリーランスエンジニアにとって技術経歴書は、案件獲得を左右する重要な「武器」です。
書類選考で通るかどうかは、次の3つにかかっています。

  • 嘘を書かず、自分のスキルを正直に伝えること
  • 相手にとってわかりやすく、簡潔にまとめること
  • 市場の需要に合ったアピールをすること

経歴書は「一度書いたら終わり」ではありません。
新しい案件に参画したら都度更新し、今の自分を正しく伝えるように意識してみてください。

技術経歴書とは?職務経歴書との違い

「職務経歴書」は、企業に正社員として採用されることを前提に作成されます。重視されるのは、どの会社でどんな役職についていたか、勤続年数はどれくらいかといった安定性や組織内での立ち位置です。

一方で、フリーランスにとって必要なのは「技術経歴書」です。これは企業の人事ではなく、現場のエンジニアや営業、PMが読むものであり、知りたいのは「どんな技術を使い、何を作ってきたか」「どれだけの役割を担ってきたか」といった技術と実務経験の中身です。

技術経歴書では、ただ案件を並べるだけでなく、「どのような経験を積んできたか」「どのように成長してきたか」も見られています。
さらに、案件の継続期間も重要です。1か月など短期の案件ばかりが並ぶと、読み手は「契約トラブルがあったのでは?」と不安を抱くこともあります。
できるだけ中長期での実績を示し、安定して働ける人材であることをアピールしましょう。

技術経歴書で気をつけること

嘘を書かない

技術経歴書は営業資料であるとはいえ、実力以上に盛るのは絶対にNGです。
面談では高確率で技術的な深掘りがあり、経験していないことはすぐにバレます。現場に入ってからできないことが発覚すれば、信頼を失い契約終了につながる可能性もあります。

逆に、未経験であっても「学習中」「レビューのみ担当」と正直に書いた方が、適切な案件を紹介してもらいやすくなります。

簡潔に書く

技術経歴書の読み手は、多くの場合現場のリーダーやPMです。
1日に何十人もの候補者の経歴書を見る立場なので、じっくり読む時間はありません。
流し見でも「どの案件で」「どんな技術で」「どんな役割をしていたか」がわかるよう、簡潔な文章と構成を意識しましょう

一文を短く、一行目に何をしたか簡潔に書くとよいです。
そのあとでそのプロジェクトのやったことを細かく書いてもいいでしょう。
アピールポイントを詰め込みすぎず、口頭で補足できるような余白も残しておきましょう。

需要を意識して書く

技術経歴書は、「自分がやってきたこと」をそのまま書くのではなく「相手が見たいこと」を目立つように書くのがコツです。
特に需要が高い技術や開発パターンがあれば、さりげなく盛り込むことで評価されやすくなります

Java案件の例です。

  • Spring BootでRest APIの設計〜開発を担当
  • SQLのチューニングにより、レスポンス速度を3秒短縮
  • XSS・CSRF対策を共通化し、セキュリティ強化を実施
  • GitHub ActionsによるCI/CDパイプライン構築を担当

これらのように、「技術名」+「具体的な成果・行動」が書かれていると、企業側の評価は格段に上がります。

現場が見るのは「経験」ではなく「現場で動けるか」

技術経歴書を書くときに意識したいのは、「企業や現場の担当者は何を基準に人を選んでいるか?」という視点です。
結論から言えば、「この人は現場でちゃんと動けるか」が最重要ポイントです。

読み手の多くは、現場のプロジェクトマネージャーやエンジニアリーダーで、以下のようなことを見ています。

現場担当者がチェックしているポイント

  • どのフェーズまで対応できるか(要件定義/設計/開発/テスト)
  • 自分の担当範囲が明確に書かれているか(設計だけ?実装も?)
  • 案件規模やチーム体制が現場とマッチするか
  • 技術が古すぎないか、今でも通用するスキルか
  • 継続的な参画が見込めそうか(短期案件の多さは不安材料)

技術経歴書は「できることの羅列」ではなく、「自分がどう現場で動いて、どう貢献できるか」を想像させる資料です。
読み手の立場になって、次のような視点で1行1行を見直してみてください。

  • 自分の役割が明確か?
  • どんな価値を提供できたかが伝わるか?
  • その経験は今の案件に使えそうか?

技術経歴書の構成例

技術経歴書には、例えば以下のようなことを書きます。

案件①

【期間】2023年4月 ~ 2024年1月
【役割】バックエンド開発(API実装・設計)
【チーム規模】5名(PM1名/バックエンド2名/フロント1名/テスター1名)
【案件内容】大手小売業のECサイトリプレイス案件。既存PHPシステムからJava(Spring Boot)へ移行。検索機能・カート機能・購入フローの設計・実装を担当。
【スキルセット】Java 17、Spring Boot、JPA、PostgreSQL、Docker、Git、Jenkins

案件②

【期間】2022年8月 ~ 2023年3月
【役割】サーバーサイド担当(要件定義・設計〜リリース)
【チーム規模】3名(フルスタック2名、PM兼営業1名)
【案件内容】中小企業向けSaaS型日報管理システムの新規開発。画面仕様書の作成から、バックエンドの設計・開発・テスト・リリース対応まで一貫して担当。
【スキルセット】Java 11、Spring Boot、Thymeleaf、MyBatis、AWS EC2、JUnit、GitHub Actions

NG経歴書と良い経歴書の比較

NG経歴書のよくある特徴

  • だらだらと長文で書かれていて、読みづらい
  • 情報が整理されておらず、簡潔ではない
  • 自分が何をできるのかが伝わらない

具体例で比較

項目NG経歴書良い経歴書
技術内容Javaを使ったWebシステムの開発に関わり、社内の要件に合わせて日々修正対応などを行っていました。Spring Bootで商品一覧APIの設計・開発を担当
テストテスト全般を担当し、リリースに向けてバグを潰していきました。JUnitで単体テストを作成し、CI環境に組み込み
書き方開発チームの一員として業務に従事し、協力しながらシステムの構築を進めました。バックエンドリーダーとして設計・レビュー・開発を主導

最後に:経歴書をアップデートし続けよう

技術経歴書は、あなた自身の「営業資料」であり「履歴」です。
案件を獲得するたびに、実績とスキルは蓄積され、価値も高まっていきます。

最初はうまく書けなくても構いません。
まずは「今の自分ができること」「やってきたこと」を正直に、簡潔に、そして需要に寄せて書き出してみましょう。

そして、案件が終わったらすぐに1件ずつ追記・修正を行うことで、**“更新され続ける経歴書”**になります。
こうした積み重ねが、次の高単価案件や、理想の働き方へとつながっていきます。

今この記事を読み終えたあなたは、すぐにでも経歴書を見直すチャンスを得ています。
まずは1つの案件だけでも、今回の形式に沿って書き起こしてみましょう。
書き直すだけで単価が10万あがった方もいますので、やってみる価値は十分にあります。

もしわからないと言う方は、お問い合わせからご連絡して頂ければご相談に乗りますのでお気軽にどうぞ。

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