技術書を読んでもすぐに忘れてしまう。そんな悩みありませんか？
Javaエンジニアとして仕事をしていると、毎日のように新しい知識を学ぶ必要があります。
たとえば、フレームワークの使い方を勉強したり、資格試験に向けて参考書を読んだり。ですが、「ちゃんと勉強したはずなのに、思い出せない」「試験の内容をすぐ忘れてしまう」という経験、ありませんか？
私もそんな悩みを感じていた一人です。勉強に時間をかけても、知識が定着せず、いざというときに役に立たないことがよくありました。
そんな時に出会ったのが、『アウトプット大全』という本です。
この本を読んで、「インプットのためにはアウトプットがカギ」という事実を知り、自分の学習方法を見直すきっかけになりました。
この記事では、Javaエンジニアが『アウトプット大全』をもとに、知識を忘れずに身につけるための学習方法を解説します。
この記事で学べること
- 『アウトプット大全』が伝える学習の基本とその理由
- Javaエンジニアが実践して感じた、知識が定着するアウトプットの工夫
- 技術書や資格の勉強を「読んで終わり」にしないための具体的な学び方
- 初心者でもすぐにできるアウトプット習慣の取り入れ方
『アウトプット大全』ってどんな本？
『アウトプット大全』は、学んだことを定着させ、忘れにくくする方法を解説した本です。著者の樺沢紫苑さんは精神科医でもあり、脳科学や心理学の知見をもとに、誰でも実践できる学び方を紹介しています。
この本のポイントは、「アウトプット＝話す・書く・行動すること」だということ。
つまり、学んだ内容を外に出す（＝アウトプットする）ことで、初めて脳が“これは大事だ”と認識して、長く記憶に残るのです。
特に、「2週間で3回アウトプットすると長期記憶になる」という法則は、実際にやってみると本当に効果があると感じました。
エンジニアのように日々学ぶことが多い職業にとって、この本はまさに“学び方の教科書”のような一冊です。
Javaエンジニアだからこそ気づけた、忘れない学習のヒント
『アウトプット大全』を読んでから、私は学習の姿勢を大きく変えました。
とくに意識したのが、次の3つのポイントです。
- 「読むだけ」で終わらせない
- 「人に説明するつもり」で学ぶ
- 「短期間に繰り返す」ことで定着させる
これらはすべて本書の中で紹介されているアウトプット中心の学習方法ですが、実際にやってみて、本当に知識の残り方が変わったと感じています。
技術書や資格勉強を、ちゃんと身につける学習方法
ポイント①：読んだだけじゃ身につかない。覚えるには「出すこと」が必要
『アウトプット大全』では、「読むだけ、聞くだけの勉強は記憶に残りにくい」と書かれています。
学んだことは、実際に使ってみてはじめて“自分の知識”として定着するのです。
実践方法
私は以前、『Effective Java』や『リーダブルコード』などの技術書を読みっぱなしにしていました。
でも、読んだ内容をQiitaに要約して投稿するようにしてから、驚くほど理解が深まりました。
「この内容、どうやったら他の人に伝わるかな？」と考えることで、自分の理解も整理されて、あとから見返したときにも役立つんです。
ポイント②：「話す」「書く」など、アウトプットの形はいろいろある
アウトプットにはさまざまな方法があります。たとえば、
- 自分の言葉で話してみる
- ノートにメモとしてまとめる
- 実際にコードにしてみる
こうした行動がすべてアウトプットであり、どの方法でも「自分の頭で考えて外に出す」ことが大切なんです。
実践方法
私は、『リーダブルコード』や『プリンシプル オブ プログラミング』、『安全なWebアプリケーションの作り方』といった技術書を読むとき、気になった部分をすぐにノートにメモしています。
それを、エンジニア仲間との会話の中で説明してみることで、自分の理解度を確認しています。
「たとえば変数名って、どうして意味のある名前にしなきゃいけないのか？」といった話を自分の言葉で説明できるようになると、「ちゃんと身についたな」と感じられます。
ポイント③：「2週間で3回使えば、忘れなくなる」
この本で紹介されている「2週間に3回使う」という法則は、記憶を定着させるうえでとても役立ちました。
短期間で繰り返し使うことで、脳が「これは重要な情報」と判断してくれるのだそうです。
実践方法
私はJava Silverという資格の勉強をしていたとき、学んだ内容を何度も繰り返す仕組みをつくりました。
具体的には、問題集を解いたあと、間違えたところをノートにまとめて、数日後にもう一度見直すようにしました。
「忘れた頃に読み返す→また確認→最後に自分で説明する」というサイクルを作ったことで、知識がしっかりと記憶に残り、試験でも落ち着いて解答できました。
まとめ：エンジニアは「学び続ける力」がいちばん大事
エンジニアは、常に勉強が必要な仕事です。
ある程度覚えたと思っても、役割や案件内容が変われば、まったく違う知識が必要になることも多いですよね。
だからこそ、効率よく学ぶ力、そして学んだことを実務で活かせる形で覚える力が大切なんです。
『アウトプット大全』で紹介されている学習方法は、まさにそれを実現するためのヒントがたくさん詰まった一冊です。
まずは、技術書を読んだあとにノートをつける・友人に話してみる・簡単な記事を書くなど、できることから始めてみてください。
いくつになっても効率よく学ぶために、アウトプット大全の内容を実践して、日々の学びをもっと意味あるものにしていきましょう。
