【Java入門】Java初学者がWebアプリを作るために学ぶべき知識7選

初心者

今回はWebエンジニアを目指していて、Javaの基礎を学んだけど次に何をすればいいか分からない方向けて必要な知識をまとめました。

Javaの文法や基本構文を学び終えたあと、「次は何を学習すればいいんだろう」「そろそろWebアプリを作ってみたい」と思っても、何から始めるべきか分からず迷ってしまうことはよくあります。
特に「Java Webエンジニア なる方法」や「Java Webアプリケーション 作り方」といったキーワードで情報収集をしている人にとって、技術の全体像や優先順位が見えにくいのは大きな不安要素です。

この記事では、未経験・初学者がJavaの基礎からWebアプリケーション開発まで段階的に学べるロードマップを紹介します。これを読むことで、必要な知識の全体像がつかめ、自分に合った学習ステップを明確にできます。

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まとめ

さっそくですが、Webアプリケーションを作るには以下の知識を学習すると良いです。

  1. JavaによるWebアプリ開発(サーブレット、Spring Boot)
  2. データベースとの連携(JDBC、JPA、MyBatis)
  3. Webの基本構造(HTTP、クライアント・サーバ)
  4. フロントエンドの基礎(HTML/CSS/JavaScript)
  5. 開発環境の準備(JDK, IDE, git)
  6. アプリの公開(jar/warとデプロイ)
  7. セキュリティ対策(Spring Security)

ではそれぞれどのような内容なのか1つずつ詳しく解説していきます。

JavaによるWebアプリ開発技術

サーブレットとJSPの役割を知る

JavaでWebアプリケーションを構築する最も基本的な方法として、サーブレットとJSP(Java Server Pages)があります。サーブレットは、HTTPリクエストに応じて処理を行い、その結果をレスポンスとして返すJavaのプログラムです。一方、JSPはHTMLの中にJavaコードを埋め込むことができる仕組みで、主に動的なWebページを生成するために用いられます。

たとえば、フォームから送信された内容を受け取って確認画面を表示する処理などが、サーブレットとJSPの組み合わせで実現できます。現在は主に学習用途やレガシーシステムで使われることが多く、現場では後述するSpring Bootなどのフレームワークに置き換えられていますが、Webアプリケーションの基礎的な仕組みを理解するには非常に有効です。

Spring Bootの導入と基本構成

現在のJava Webアプリケーション開発では、Spring Bootが最も広く使われているフレームワークです。Spring Bootは、複雑な設定を自動化し、最小限のコードでWebアプリケーションを素早く構築できるのが特徴です。たとえば、コントローラー(ルーティングを担当)に@RestControllerを付けるだけで、HTTPリクエストを受け取り、レスポンスとしてJSONを返すAPIを簡単に作成できます。

また、アプリケーションの構成としては、「コントローラー(画面とやり取り)」「サービス(ビジネスロジック)」「リポジトリ(データベースアクセス)」の3層に分けるのが一般的です。こうすることで保守性と再利用性が高くなり、現場でも広く採用されています。

データベースとの連携(JDBC、JPA、MyBatis)

データベースとは何か

Webアプリケーションでは、ユーザー情報や商品データなどを保存するために、データベースが必要になります。リレーショナルデータベース(RDB)とは、表(テーブル)形式でデータを管理する仕組みです。たとえば「会員テーブル」「注文テーブル」などを用意し、SQL(構造化問い合わせ言語)で操作します。

JDBCについて理解する

Javaでは、JDBC(Java Database Connectivity)という標準APIを使って、データベースにアクセスします。JDBCを使うと、SQL文をJavaから実行したり、結果を取得したりすることができます。たとえば、「SELECT * FROM users WHERE id = ?」のようなSQLをJavaコードで書き、データを取得する実装が可能です。

Spring Data JPAやMyBatisを活用する

JDBCは自由度が高い反面、記述量が多くなりがちです。そこで使われるのが、Spring Data JPAやMyBatisといったライブラリです。Spring Data JPAでは、findByUsernameのようなメソッド名だけで検索処理が実装でき、SQLを書く必要がありません。一方、MyBatisはSQLをXMLに記述し、Javaコードと分離できるため、複雑なSQLを必要とする場面でよく使われます。

Webの基本構造(HTTP、クライアント・サーバ)

クライアントとサーバの役割

クライアントとはユーザー側(主にWebブラウザ)で、サーバはリクエストを受け取り、処理して結果を返す側です。たとえば、ブラウザで「ログインボタン」を押すと、その情報がサーバに送られ、認証処理が行われます。

HTTPとは?

HTTP(HyperText Transfer Protocol)は、クライアントとサーバ間の通信に使われるプロトコル(通信規約)です。GETやPOSTなどのリクエストメソッド、200(成功)や404(ページが見つからない)などのステータスコードは、Webアプリ開発において頻繁に扱う知識です。

このような基本的な仕組みを理解することで、実際にJavaでWebアプリケーションを構築する際に「なぜこうなるのか」が見えてきます。

フロントエンドの基礎(HTML/CSS/JavaScript)

HTML:ページの骨組みを作る

HTMLはWebページの構造を作るためのマークアップ言語です。見出し、段落、リンク、画像、入力フォームなどを定義する際に使います。たとえば、ログイン画面を作成する際には<form>タグを使ってユーザー名やパスワードの入力欄を作ることができます。

CSS:デザインを整える

CSSはWebページの見た目を装飾するための言語です。フォント、色、余白、レイアウトなどを調整できます。FlexboxやGridといったモダンなレイアウト技術を使えば、スマホでも見やすいデザインを実現できます。

JavaScript:ページに動きをつける

JavaScriptはWebページに動的な処理を加えるための言語です。たとえば、ボタンをクリックしたときに別の画面に遷移したり、入力値をリアルタイムでチェックするような機能を実装できます。最近ではReactやVueなどのフレームワークを使うこともありますが、まずは基本文法を押さえることが大切です。

開発環境の準備(JDK, IDE, git)

JDKのインストール

Javaを開発するためには、まずJDK(Java Development Kit)をインストールする必要があります。JDKにはJavaコンパイラやJavaランタイムが含まれており、Javaコードの作成と実行を行うために必須です。公式サイトから最新版のJDKをインストールし、環境変数(PATHやJAVA_HOME)を設定することで、開発を始める準備が整います。

IDEの選定と導入

IDE(統合開発環境)は、コードを書く、実行する、デバッグするなどの作業を一つの画面で効率よく行うためのツールです。JavaではIntelliJ IDEAやEclipseがよく使われています。補完機能やエラー表示、GUI操作が可能なため、初心者でも安心して使うことができます。

gitによるバージョン管理

gitは、ソースコードのバージョン管理を行うためのツールです。開発の過程で「どのように変更が加えられたか」「どこでバグが入り込んだか」などを記録・管理することができます。GitHubと連携することで、チーム開発にも対応できます。Javaでの開発に限らず、現代のソフトウェア開発には欠かせない基本技術です。

アプリの公開(jar/warとデプロイ)

jarとwarを理解する

Javaアプリケーションを完成させたら、それを実際に動作させる形式にまとめる必要があります。jar(Java Archive)は単独で実行可能なアプリケーション形式で、Spring Bootのアプリケーションではこの形式が一般的です。一方、war(Web Archive)は、Tomcatなどのアプリケーションサーバ上で動かすための形式で、より従来型のデプロイ方法といえます。

サーバーの公開方法を学ぶ

アプリケーションを一般ユーザーが使えるようにするには、インターネット上に公開する必要があります。方法としては、VPS(仮想サーバ)やAWS(Amazon Web Services)、Herokuなどのクラウドサービスがあります。いずれもjarやwarをアップロードし、実行環境を整えることで、自分の作ったWebアプリを世界に公開できます。

セキュリティ対策

ログイン機能とセキュリティの基礎

Webアプリでは、ユーザー認証(ログイン)や認可(アクセス制限)が必要不可欠です。Spring Securityは、こうした認証・認可の仕組みを簡単に導入できるセキュリティフレームワークです。たとえば、特定のURLにはログイン済みのユーザーしかアクセスできないようにする、管理者のみが操作できるページを作る、などの制御が簡単に行えます。

さらに、パスワードのハッシュ化やセッション管理、不正アクセス対策など、Webアプリにおける最低限のセキュリティ機能が最初から備わっているため、安全なWebアプリを作るうえで非常に心強い存在です。

まとめ:Java Webエンジニアになるための道筋

ここまで、「Java Webエンジニア なる方法」や「Java Webアプリケーション 作り方」をテーマに、未経験から一歩一歩進んでいくための学習ステップを紹介してきました。

  1. JavaによるWebアプリ開発(サーブレット、Spring Boot)
  2. データベースとの連携(JDBC、JPA、MyBatis)
  3. Webの基本構造(HTTP、クライアント・サーバ)
  4. フロントエンドの基礎(HTML/CSS/JavaScript)
  5. 開発環境の準備(JDK, IDE, git)
  6. アプリの公開(jar/warとデプロイ)
  7. セキュリティ対策(Spring Security)

この順番で学んでいけば、確実にJava Webエンジニアとしての基礎力を身につけることができ、どの現場でも通用するJavaエンジニアになれます。
焦らず、一歩ずつ、自分のペースで学習を進めていきましょう。

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